更年期の抜け毛対策|40代・50代から始める正しいシャンプー方法

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抜け毛が増える理由

1. ホルモンバランスの変化が関係している

40代〜50代にかけて、「シャンプーのたびに髪がごっそり抜ける」「排水溝の髪が増えた」と感じる方は少なくありません。その主な原因のひとつが、更年期によるホルモンバランスの変化です。

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには、髪の成長を支える働きがあります。しかし更年期に入ると、このエストロゲンの分泌量が減少。毛周期(髪の生え変わりサイクル)が乱れ、髪が十分に育つ前に抜けてしまうことが増えるのです。

また、ホルモンバランスの乱れは頭皮の血流にも影響を及ぼします。血流が滞ると、毛根に十分な栄養が行き渡らず、髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。つまり、更年期の抜け毛は「ホルモン」と「血行」の両面からケアすることが重要です。

2. ストレスや睡眠不足も抜け毛を悪化させる

更年期は体の変化だけでなく、心の変化も大きい時期です。仕事や家庭のストレス、体調の揺らぎなどが重なると、自律神経が乱れやすくなります。

自律神経が乱れると血管が収縮し、頭皮への血流が悪化。結果として毛根への栄養供給が不足し、抜け毛が増えることにつながります。さらに、睡眠の質が低下すると成長ホルモンの分泌が減り、髪の修復・成長に悪影響を及ぼすことも。

「髪のために睡眠とストレスケアを意識する」ことは、更年期の抜け毛対策の基本といえるでしょう。

3. 間違ったヘアケアや洗髪習慣も原因に

抜け毛が気になり始めると、「頭皮をしっかり洗わなきゃ」とゴシゴシ洗ってしまう方も多いのではないでしょうか?しかし、これが逆効果になることもあります。

過剰な摩擦や洗浄力の強いシャンプーを使うと、頭皮のバリア機能が低下し、乾燥や炎症を引き起こすことがあります。そうなると、毛根環境が悪化し、かえって抜け毛が増えてしまうのです。

更年期以降の髪と頭皮はとてもデリケート。洗い方やシャンプーの選び方を少し変えるだけで、抜け毛の進行を防ぐことができます。

シャンプー時のNG行動

1. 熱すぎるお湯で洗う

髪を洗うときに「熱いお湯のほうが汚れが落ちそう」と思っていませんか?実はこれは大きな間違いです。熱すぎるお湯(40℃以上)は、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥やかゆみの原因になります。

頭皮が乾燥すると皮脂分泌が過剰になり、毛穴が詰まりやすくなります。その結果、毛根が弱り、抜け毛が増えることも。髪を洗う際は、ぬるめの37〜38℃程度のお湯を使うのが理想的です。

お湯の温度を見直すだけでも、頭皮環境がぐっと改善されることがあります。シャワーの温度設定を意識してみましょう。

2. ゴシゴシこする・爪を立てて洗う

頭皮をしっかり洗おうとして、つい力を入れてゴシゴシ洗ってしまう方も多いでしょう。しかし、爪を立てて洗うのはNG。頭皮の角質を傷つけ、炎症やかゆみを引き起こす原因になります。

頭皮は「皮膚の一部」であり、顔と同じくらいデリケートです。強くこすらなくても、シャンプーの泡で汚れは十分に落とせます。指の腹でやさしく円を描くようにマッサージするイメージで洗いましょう。

3. シャンプー剤を直接頭につける

ボトルから出したシャンプーをそのまま頭皮につけてしまうと、成分が一部に集中して刺激を与えることがあります。特に敏感になっている更年期世代の頭皮には負担となる場合があります。

シャンプーは必ず手のひらで軽く泡立ててから髪全体に広げましょう。先に泡を作ることで摩擦が減り、髪と頭皮をやさしく洗うことができます。

4. 洗い残し・すすぎ不足

シャンプーやトリートメントのすすぎが不十分だと、頭皮や毛穴に残留し、かゆみやベタつき、抜け毛の原因になることがあります。特に耳の後ろや後頭部は泡が残りやすい部分です。

すすぎにはシャンプー時間の2倍ほどの時間をかけるのが理想です。シャワーの水流を指の腹で感じながら、根元からしっかりと洗い流しましょう。最後に冷水で軽く流すと、頭皮が引き締まり血行も良くなります。

5. ドライヤーを使わず自然乾燥する

「自然乾燥のほうが髪に優しそう」と思われがちですが、実は逆効果です。濡れたままの髪はキューティクルが開いた状態で、摩擦や雑菌の繁殖によってダメージを受けやすくなります。

また、湿った頭皮は雑菌が繁殖しやすく、においや炎症の原因にも。タオルでやさしく水分を取ったあと、ドライヤーを15〜20cm離して温風で乾かしましょう。最後に冷風をあてることで、ツヤを保ちながらまとまりやすい髪になります。

頭皮をやさしくケアする洗い方

更年期の抜け毛対策で最も重要なのは、シャンプーを「汚れを落とすため」ではなく「頭皮をいたわるため」に行うという意識です。40代・50代の頭皮は、若いころと比べて皮脂の量が減り、乾燥しやすくなっています。そのため、刺激の強い洗い方をすると頭皮バリアが壊れ、かえって抜け毛を悪化させることもあります。

まず、シャンプー前にしっかりとブラッシングを行いましょう。髪の絡まりをほどくだけでなく、頭皮の汚れや古い角質を浮かせることができます。その後、38度前後のぬるま湯で1分ほど予洗いをします。これだけで髪や頭皮の汚れの7割程度が落ちるといわれています。

次に、シャンプー剤を手のひらでよく泡立ててから頭皮にのせます。直接つけるのは刺激が強すぎるため避けましょう。指の腹を使って、頭皮全体を「マッサージするように」洗うのがポイントです。爪を立てたり、ゴシゴシとこすったりすると、頭皮に細かい傷がついて炎症を起こすこともあるので注意が必要です。

洗い終わったら、ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。すすぎ残しはかゆみや炎症の原因になります。特に耳の後ろや襟足は泡が残りやすいので、丁寧に流すことを意識してください。

最後に、タオルドライでは髪をこすらず、押さえるようにして水分を吸収させます。その後、ドライヤーの温風を20cm以上離して使い、頭皮をしっかり乾かすことが大切です。濡れたまま放置すると雑菌が繁殖し、抜け毛やニオイの原因になります。

 

まとめ:毎日のシャンプーで「抜け毛を防ぐ習慣」を

更年期の抜け毛は、ホルモンバランスの変化だけでなく、日常のちょっとしたケアの差でも大きく変わります。洗い方を少し見直すだけで、頭皮の健康は驚くほど改善されることがあります。

今日からできるポイントは次の3つです。

1. **シャンプー前のブラッシングと予洗いを丁寧に行う**
2. **ゴシゴシ洗いではなく、指の腹で優しくマッサージ洗いを**
3. **すすぎ・乾かしまで丁寧に行い、頭皮を清潔に保つ**

髪を育てる土台は「頭皮」にあります。毎日のシャンプーをただの習慣ではなく、頭皮ケアの時間として意識することで、40代・50代からでもハリ・コシのある髪を取り戻すことができます。

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